ラァンフォーヱヴアー

出先・常駐先用コマンドリスト。2020年からリモートワークなので常駐なくなったけど。その他思ったことメモ。

日系SIerおじさんが見る2023年に起こったこと答え合わせ

はじめに

世間的には年初からいろいろありましたが、あけましておめでとうございます。

半年に1回しか更新していないけど、今年の頭にこんな記事を書いた。

usebydh.hatenablog.com

この予想の正誤と2024年どうなるかを予想したい。

昨年の反省を生かして2024年は◯個の予想という表現にする。 また、昨年に引き続きビジネスTierとコンシューマTierで分けて考える。 キーワードは以下から気になったものを拾う予定だが、ガートナーの分析とは紐づけずに語るつもり。

Gartner、「ソフトウェア・エンジニアリングのハイプ・サイクル:2023年」を発表-AIに関するプラクティスやプラットフォーム・エンジニアリングは、2~5年以内にソフトウェア・エンジニアリングにおける主流の採用に

本題

結果発表~(声を張って)

3勝1敗1分け。詳細は次から。

メタバース

勝ち。

ビジネスTierでは2023年中は進まないと考える。たぶん5年10年の単位かかるのでは?せいぜい、バーチャル会議室やデザインやCAD分野で多少進む程度。

これは当たりでしょう。少なくとも周りで真面目にこれやってるところは見たことない。
こんな記事も見つけた。

thebridge.jp

コンシューマTierの2023年は、Meta社のメタバースとどっこいどっこいのゲームもどきがメタバースを名乗って乱立すると予想。

これもまあ当たりかな。今年乱立というよりはもともとあったものが順当に躍進したというイメージ。Roblox、VRChat、clusterあたりが話題になった気がする。地方自治体と組んでいた印象。

metaversesouken.com

また、直近だとこんなのが発表されてるくらい。

『レディ・プレイヤー・1』のコンテンツ入りメタバース『The Readyverse』が発表

現行路線のまま2023年中に実現可能な方向性があるとしたら2つの方向性があると思う。
1つは、各社メタバース間が相互乗り入れできるようなオープン化の方向。業界標準プロトコルAPIが確立し相互乗り入れ可能になるなど。こうなれば多少なりとも健全。
もう1つは、現在のSNSと同様に特定企業が寡占する。こっちはクソな未来だけど現実にはこうなりそう…

これは「2023年中にあるとしたら」の話なのでセーフ。ノーカン。

NFT (非代替性トークン)/Web3

分け。かな?

2023年は変わらず動かないんじゃないかな。

当たり。

コンシューマTierだと2022年にNFTを使った電子チケットが出てきて、ようやく(胡散臭い金儲け以外の)実用的な事例が出てきた。 2023年はもう一つか二つ実用的なものがでてきそう。例えば これは外れよりかな。特に出てこなかったイメージ。モロじゃん…みたいな記事もあった。

gigazine.net

NFTって、いわば証明書(HTTPSとかのデジタル証明書でなく)のようなものだから、むしろ生成AIによってフェイク画像、音楽が容易に作れるようになった2024年以降こそキラー技術になりそうな気はするが…詳細は2024年の予想として語るか。

AI

まあトータル勝ちということで。

ビジネスTierはシャドーITならぬシャドーAIが広まるのでは?

外れ寄りかも。意外とシャドーじゃなく公式で使っているところも多いっぽい。

この記事だと「日本企業の72%が生成AIの利用禁止という衝撃」とあるが逆に言うと28%は公式に利用できているってこと。

toyokeizai.net

こちらは有料記事で読めてないけど、無料部分でも「回答者の4割は利用を容認」とある。

鹿島は生成AIの利用を禁止、独自調査で分かった各社の反応 | 日経クロステック(xTECH)

アクセンチュアがもう商売にしてる。

enterprisezine.jp

本屋でもすっかり「ChatGPT大全」だの「ChatGPTの仕事術」みたいなのだらけになった。以下は2023年中に出版された「ChatGPT」というキーワードを持つ本リスト。585件あるらしい。
もちろん仕事で使う以外の「ChatGPTとは何なのか」みたいなのも多いけど。

キーワード「ChatGPT」に関連する商品一覧 - honto本の通販ストア

コンシューマTierだと、引き続きクリエイター業界を中心に大激震が起き続けるだろう。 「AIが生成した絵がネット民のネタになる」はもうしばらくは続くだろうが、2023年後半~末ごろのお絵描きAIは「まともな絵」になり少なくなってしまうのでは?

これは大当たりといえるのでは。もう最近お絵描きAIのネタってなくなったような気がする。オタ恋くらい?だけどこれも絵自体はラーメンを手づかみで食べるみたいなおかしさではない。

www.itmedia.co.jp

また、2023年はAI規制の話が出てくると予想。

著作権周りで話題になったと思うが規制、法律まではいかなかったので微妙。

TVの老人コメンテーター様がドヤりながら「だからAIはダメなんだ!規制が必要なんだ!」とイキるような事案。

老人のコメントすら起きなかった。

また、絵以外のコンテンツを生成するAIについて2023年中に出るかは微妙。
音楽は出そう。

ギリギリ12月末くらいからsunoが出てきたので勝ち!ヨシ!

www.suno.ai

動画は出ないか。~お絵描きAIのようにバズらない印象。
動画生成AIの一つの実用化めどは「テキストで指示するとゆっくり動画の音声・映像ができて、動画制作スキルがなくてもYouTuberになれる」というところだと思うが、2023年ではなさそう。でも数年内かな。

当たり。一枚絵を動画にするみたいなのはちょこちょこ出てきているが、「テキスト打ち込んだら音声映像になる」ではない。

クラウド

ビジネスTierで順当にブラッシュアップされて順当に導入される想定。
というか正直なところ日本企業はまだまだ「クラウドを導入する」フェーズだと思う。

これは当たりというかなんも言ってないみたいなものか?一応勝ちとしておこう。

テクノロジストによるデリバリの最適化

「社内にバラバラに存在するシステムを交通整理してあるべき形を描き、それに向かってDXを進めていく」というのは非常に要求の高い仕事だと思う。2023年大きく事例が出てくるはず。

大きいのはなかったので×かなー。負け。

おわりに

まあまあ成績良かったのではと思う。まあ予想自体がふわっとしてる気がするけど。
勉強的な意味でも続けていきたい。
意外と長くなってしまったので2024年に起こる〇個のできごとは別の記事としてアップすることにしよう。ということで。

では。