ラァンフォーヱヴアー

出先・常駐先用コマンドリスト。2020年からリモートワークなので常駐なくなったけど。その他思ったことメモ。

JTC ITおじさんが見る2026年に起こる4つの出来事

はじめに

ついに4月5月に入ったけど2026年どうなるかを予想したい。

まずテーマについて。ここ数年AIを独立テーマとして扱ってきたが、もうAIは単独テーマでなくすべてのテーマに組み込まれるものなのでそれを元にテーマを整理した。

おおざっぱに結論は、2026年は「AIを使うかどうか」ではなく、「AIにどこまでやらせるか、やらせるために人間が何を準備するか」が問われる年になると予想する。

またビジネスTierとコンシューマTierは厳密ではない形にした。アプリケーションだけ別の章とする。

テーマ

アプリケーション(SaaS)

ビジネスTier: SaaS is dead - SaaSは滅びぬ。何度でもよみがえるさ。

ビジネスTierでは、いわゆる"SaaS is dead"とAIエージェントが中心になる。

SaaS is deadを改めて説明するとMicrosoft CEO サティア・ナデラ氏が2024年12月に行った発言「業務ロジックがSaaSアプリからAIエージェントへ移るようになる」をIT系メディアなどが(過激に)要約した言葉として始まり、さらに2026年2月のClaude Cowork発表とそれに伴う株式市場におけるSaaS系銘柄大幅下落で話題となった言葉である。

私は今のところまだ大げさな反応と思っている。「202X年、Claude Xが発表された瞬間に世界中のSaaS企業が全て不要になる(dead)」ということではなく、「SaaSの本質が、UIや特定機能から業務データ・権限管理・業務実行に移る」という話だと考える。きっかけであるナデラ氏もそのような趣旨の発言をしている。
ChatGPTがいいインタビューを教えてくれた。Officeや業務アプリがAIエージェントに使われる基盤へ変わるという見方は、この話とかなり近い。

www.microsoft.com

他にもSaaSの嚆矢といえるSalesforceをはじめとする大手ビジネスアプリ企業もそれぞれの文脈でSaaS is deadを否定しAIエージェントを中核におく発言をしている。

Agentforce:AIエージェントプラットフォーム | セールスフォース・ジャパン

ServiceNow エージェンティック・ビジネスのブループリント:ServiceNow

SAP Business AI | AI ソフトウェアソリューション | ビジネス向け AI

オラクル、Fusion Agentic Applicationsを発表 | Oracle 日本

2026年以降のSaaSは以下のように急速に分かれていくと予想する。この分類は厳密なものでなくAI時代に強いものの特徴として便宜的に整理した。

  • AIに吸収されやすいSaaS
    • ポイントソリューション型SaaS: 議事録作成や要約、資料作成支援のような単一作業のSaaS。最もSaaS is deadの対象になりやすいもの。必ずしも会社組織としての倒産とは限らずAIエージェントに吸収されることも含む。つまりAIエージェントの一機能の裏方SaaSとして生き続ける可能性はある。
  • AIで再編されるSaaS:
    • System of Engagement(SoE)型SaaS: CRM・SFA・カスタマーサポート・ヘルプデスクなど人間同士の接点を支援するSaaS。大規模な構成変更が求められそう。メール作成、顧客一次対応などAIエージェントが自動化する機能、APIやMCPなどAIエージェントのための機能、顧客マスタや応対履歴データなど引き続き重要な機能と見極めが必要。
      ナデラ氏のいう原義的な「業務ロジックがAIエージェントに移る(データは残る)」の文脈に最も合致するSaaSといえるかも。
  • AI時代に中核化するSaaS
    • System of Record(SoR)型SaaS: 企業にとって正本となるデータやワークフローをもつSaaS。ERP(会計・在庫管理・購買管理・生産管理)・HR(勤怠管理・人事管理)などを想定。これらはデータやワークフローに価値があるため人間とAI両方にとってより重要な源泉となる。
    • System of Action型SaaS: SoRを踏まえて実際の仕事を進めるためのSaaS。ERP自動承認・自動仕訳・自動発注や業務ワークフロー自動実行、Copilotなどの業務横断エージェントのようにAIエージェントに仕事を任せる。
      この場合重要となるのはAIエージェントに何をどこまでやらせるか、どこに人間の承認を挟むかという権限ポリシー機能である。
    • ガバナンス・コンプライアンス型SaaS: 法規制・監査・契約に関わるSaaS。これは人間が見ること(責任を取ること)に価値があるので意思決定はAIに置き換えられない。
    • バーティカルSaaS: 特定業界特化のSaaS。特に日本では法務、医療・介護、不動産、その他士業など規制の厳しい業界を中心に、法規制や行政手続きあるいは商慣習によってAI普及以前から固有の業務フローが発展してきた背景があり、標準的なAIエージェントによる対応が難しいと言える。 またソフトウェアとしてのSaaSだけでなく、SaaS自身の導入支援や設定代行、BPOや運用代行、法制度対応、士業や専門家との接続を含むサービスである場合はAIエージェントでない価値となる。

まずSaaSは2026年中にAIエージェント対応、MCPやAPI対応が最低限求められるレベルとなる。一方でポイントソリューション型SaaSはAIエージェントや大手プラットフォームへの吸収が進む。以下が起きていれば当たりとする。

  • 2026年中に、以下Cloud Indexに含まれるSaaS企業の5割以上が「AIエージェント対応」ないし「MCP/API対応」を謳う。
    CloudIndex | One Capital, Inc
  • 5個以上のポイントソリューションSaaSが買収/業務提携によって大手AIの内部機能となる、あるいはサービス終了する。

コンシューマTier: 生活導線のAIエージェント化

コンシューマTierだと、ここ数年注目していたAIスマホやゲームをもう少し拡張して「生活導線のAIエージェント化」という切り口で整理したい。

以下のように技術的には自然言語で全アプリを操作は達成しうるレベルと言っていいがどちらかというと権限問題やアプリ側の制約で止まっている印象。

openai.com

www.softbank.jp

「OS側のAIに命令してなんでも自動化」のような事業者側とのコンフリクトが起きそうなものよりは生活導線の中で承認された処理「検索」「自動購入」「各種予約」が進みそう。 これまではユーザがスマホ/PCでアプリ/ブラウザを開き、検索し、比較し、予約し、購入していた。2026年はこの一連の操作の全部あるいは一部をAIが引き受ける方向へ進むと思う。 そこでは検索、EC、旅行・飲食店・イベント予約、カレンダーやメッセージのような、日常利用が多くかつプラットフォーム側が制御しやすい領域から進むはず。

以下記事も含めて考えると、特に日本ではChatGPTやGeminiとは別軸で生活導線に組み込まれたAIエージェントが一般利用進みそう。

www.lifehacker.jp

www.lycorp.co.jp

search.yahoo.co.jp

corp.rakuten.co.jp

ai.rakuten.co.jp

予想としては、2026年は日本で生活導線上にいる企業、具体的には楽天・LINEヤフー・ドコモ・KDDI・ソフトバンク、あと日本企業ではないが重要なAmazonがそれぞれAIエージェントをリリースすること。
もう少し具体的には単なるチャット止まりでなく、その企業の商品やサービスの利用(検索・相談)の自動化、購入(製品比較・予約・日程調整)の自動化、サービス利用に伴うアプリ横断操作が一般ユーザ向けの実用レベル機能としてリリースされていることとする。
検索・相談・要約の補助止まりで、「実行」をしてくれない場合は外れとする。

インフラ(IaaS/PaaS)

これまではSMB中心のクラウド化、移行という話で進めていたがそれだけの話でなくなってきたので少し変えたい。アプリケーションとしてのクラウド(SaaSレイヤー)は上で話したので、もう少しインフラとしてのクラウド(IaaS/PaaSレイヤー)をこの項目で予想したい。

2026年のクラウドは、AIをどこで動かすか、自分たちでどこまで触れるのか、運用はどこのだれがするのか、データをどのリージョンに置くかという、ある意味オンプレ時代には当たり前に考えていた部分に改めて目が向けられるようになると考える。これはビジネスや技術の話もあるが昨今の国際社会ないし地政学の部分が大きいと思っている。

ビジネスTierではソブリンクラウドの文脈がかなり強くなっている。ガートナーは2026年の世界のソブリンクラウドのIaaS支出が800億ドルで前年比35.6%増と予測している。

www.gartner.co.jp

ソブリンクラウドはざっくりいってヨーロッパがアメリカ一強のクラウド業界に対抗するような形で始まったと思っている。日本だと「日本国内で運用が閉じる」という方向でOracleとか、さくらインターネットが力を入れている印象。

日本では、ガバメントクラウドに加えて行政機関のSaaS調達を変えるDMPも重要になりそうだ。ガバメントクラウドはIaaS/PaaS寄りの基盤の話、DMPはSaaS調達の話であり、厳密には別物だが、どちらも公共領域におけるクラウドを利用するまでの動きとして見ている。

www.digital.go.jp

あとAI関係だと電力も無視できない。電力供給やエネルギー価格がボトルネックとなる可能性は十分にあり得る。石油危機で日本のAIは停止しますなんてなったら目も当てられない。

2026年のクラウドは、以下の3つが主な論点になる。

  • ソブリンクラウド。特に公共・金融・医療・その他インフラで、データの所在や運用主体、法域がより強く意識されそう。
  • ガバメントクラウド。DMPで公共領域もクラウド利用に強く舵を切るといえそう。
  • AIインフラとしてのクラウド。GPU、データセンター、電力が重要になる。

予想としては2026年中に、非ITの全国区のTV/新聞メディアで「ソブリンクラウド」「ガバメントクラウド」「AIデータセンター」この3つの単語をそれぞれ含むニュースが出てくる。(1つの記事で3つでるか、3つの記事になるかは問わない)

コンシューマTierの文脈では表に見えるのはクラウドゲーム・スマートホーム・スマートカー・ウェアラブル機器あたり。AIインフラ中心に裏方を支えるのがエッジコンピューティングか。
正直このあたりは2026年で劇的に進む印象はない。

SRE/プラットフォームエンジニアリング/Dev(Sec)Ops

この領域も去年も書いたが、これは1年で劇的に定着するものではなく、少しずつ定着する性質のものだと思う。 ただし、2026年はAIがらみでこの領域の重要性は説明しやすくなりそう。AIがデータ消してしまった、AIにAPIキーを漏らしてしまったという話が出つつある。

いかに安全にAIを乗りこなすかがこれらの組織に求められるものになってくるはず。そこで2026年のSRE/プラットフォームエンジニアリング/DevSecOpsは、以下を含むAI時代のAIガバナンスや法規制を実運用に落とし込む組織として再定義されるだろう。

  • AI生成コードを安全にレビュー、テスト、デプロイする仕組み
  • AIエージェントが社内システム(本番環境含む)にアクセスする際の権限管理
  • AIの利用量およびコスト管理
  • 監査ログ、シークレット管理
  • AIを安全に使うための標準環境キッティング

東証プライム/スタンダードで上記を謳う組織の事例が5以上出ると予想。

こんな感じで。

日系SIerおじさんが見る2025年に起こったこと答え合わせ

ほとんどブログ書けてなかったけど、答え合わせ。

usebydh.hatenablog.com

本題

1勝3敗0分。詳細は次から。

AI

ビジネスTier

  • 2025年: 既存のパッケージやサービス(Microsoft、SAP、Salesforce等)ネイティブレベルでAIサービスが組み込まれ始める。必然的にユーザ企業が使える状況になり従業員個別で使い始める状況。ChatBotとか含めてざっくり3〜4割は使われるのでは。
  • 2025年末〜2026年: 従業員個人の秘書、いわゆるAIエージェントを導入する企業が大手でも出始めそう。自分のAIと相手のAIが会議スケジュール調整、議事録作成、パワポ作成、メールやチャットから重要なものを拾い上げる、Todoに自動追加など。

2025年は大当たり。ざっくり3〜4割といったがもっとかも?

## コンシューマTier

  • 2025年末: 自然言語でシステムの簡単な設定変更(画面の明るさや音量上げ下げ、WiFiなど各種ON/OFF、モード変更程度)くらいはできるようになりそう。逆に権限回りの設定(特定アプリの位置情報許可など)は倫理面から見送られそう。あるいはそれができる機能を持ったAIが出て物議を醸しそう。

知らなかったがこっちも大当たり。Windows 11のCopilotPC+だとできるみたい。

learn.microsoft.com

iOSの例、こっちは前からあったかも? support.apple.com

ゲーム周り

  • インディーズ: 革新的なAI使ったゲーム。前の記事で書いたクイズや対話レベルじゃないもの。具体的に今思いつかないようなレベル。具体的にはかつてのヴァンサバ、スイカゲーム並にゲーム実況者やVTuberがこぞってプレイするくらいに流行るものが2025年に出てきそう。
  • 大手メーカー: 2025年か遅くとも2026年には以下が出てくると予想。
    • モブにも人格や個人の考えがあるRPG。これはほぼ確実。Ubisoft Gohstwriterが相当する。
    • TRPGのようなゲームマスターとなるAIが自由にシナリオを決めるゲーム。いわゆるRougeライクのようなダンジョンが自動生成だけでなくシナリオが自動生成。

インディーズはちょっと甘いかもしれないけど当たりと言ってよいかな。ヴァンサバ、スイカゲーム並ではないが以下は実況され、かつAIをゲームに使うと見たときに革新的だったかなと

store.steampowered.com

store.steampowered.com

また、ゲームとは少しずれるが個人的に革新的なものごととしてメモ

news.yahoo.co.jp

クラウド

具体的な予想がしづらい。キントーンがCMしまくっていてSMBレベルがらみのニュースが出てくるくらい?

外れ。キントーンは一時期のCMの割には微妙だったか印象。
サイボウズ株式会社2025年12月期 通期決算補足資料

どちらかというと、ソブリンクラウドの文脈が盛り上がった印象。
ソフトバンク、オラクルとの協業によりソブリン性を備えたクラウドサービスを提供して、AIサービスも順次展開 | 企業・IR | ソフトバンク
富士通とPwC Japan、ソブリンクラウド「Fujitsu クラウドサービス powered by Oracle Alloy」における経済安全保障対応で協業開始
クラウド上の機密情報を国内で安全に管理する「KDDI暗号鍵管理サービス for Google Cloud」を提供開始 | KDDI News Room
ガバメントクラウド|デジタル庁

データ分析/BI

具体的な予想がやりづらいが、東証上場企業で統合データ基盤(データレイク)稼働を謳うプレスリリースが2025年中に二桁以上あると予想。 外れ。二桁は見つからず。みつかったのはこれ。

SRE、プラットフォーム・エンジニアリング、Dev(Sec)Ops

これも予想しづらいが、2025年中に東証上場企業で上記の組織が生まれた記事がIT mediaあたりで複数出てくるとしておく。

外れ。明確に見つかったのは以下くらい。 テック系の企業は2020-22年くらいにすでにチームを作っており、期待していた非テック系企業ではまだまだか。あるいはそもそも社内チームをそこまで大きくださないかも

Sansanの全社基盤を支えるPlatform Engineering Unitの挑戦 - Sansan株式会社 | 公式メディア「mimi」

あとがき

AIを1とカウントするのはやっぱ広すぎるかも。もうちょっとわけるか。

#keep4o、あるいはAGIはちんちん亭の夢を見るか

ChatGPT 5リリース直後のバタバタを忘れないうちに&今後のAIとの付き合い方の重要な示唆ができたかなと思い記す。

おそらく数日で修正される気がするが(なんならもう修正されている気もするが)リリース直後のChat GPT 5がなんか変。 今の世間では「寄り添うような口調じゃなくなった」とか「共感してくれなくなった」ということで話題になっており、#keep4o 、#4oforever のようなちょっとしたムーブメントになっている。

で、その前に思ったこと。なんかちんちん亭感ない?

以下はとあるパズルゲームの解法を調べていたときのやりとりの一部(ちなみにAstra Ignotaっていうゲームの50ステージ目)。 こちらも向こうもずっと丁寧語で話進めているのに、時々急にタメ語つかってくる。

ChatGPT5の例文1つ目

ChatGPT5の例文2つ目

この緩急にちんちん亭を感じる。

他にもなんか全体的にチグハグな感じ。同じ文章内に「ですます調」と「だである調」が混在することがあったり、よくわからない造語を使って話してきたりする。その辺もちんちん亭っぽい。

でここからが真面目におもったことで、AIを知り合い・友人として見ている人が想像以上に多いってことが#keep4oで可視化されたということ。このことはSNSのAI驚き屋どころかAIプロ層(IT起業家とかアルファAIエンジニアとか)にもちゃんと見えてないのではと強く感じる。プロ層ほど#keep4oをネガティブ寄り or 研究対象的ににコメントしている印象。

気取った言葉でいうと「AIの民主化」って話だけど、スマホが普及してからネットのマジョリティが普通の人になったのと同じ感覚を覚える。

世の中に広まるためには「心」の部分で普及しないといけないっていうのはかなり重要な示唆を感じる。

まだあまり整理できてないけど一旦記録しておきたかったのでここまで。

JTC ITおじさんが(3月終わりに)見る2025年に起こる4つの出来事

はじめに

ハァ… 困ったなァ
1月にアップするつもりだったけど 仕事が忙しくてェ…​
確定申告もあってェ…​
もう疲れちゃって 全然動けなくてェ…​

ということで、3月に入ったけど2025年どうなるかを予想したい。ね、年度末ってことだから…

これまで通りビジネスTier(toB領域で使われる技術)とコンシューマTier(toC領域で使われる技術)に分けて考える。タイトルはちょっと変えた。
テーマはこれまでガートナーから引っ張っていたが今回はChatGPTに聞いたりして選定した。

テーマ

AI

従来はAIをさらに複数テーマに分けていたが、かえって語りづらくなってきたのでひとまとめにした。まずAIに関わるプレイヤーを以下のように分けてみる。

  1. データ提供者。AIのためのデータの提供者。ラーメン屋で例えると麺とか具材。
  2. AIプラットフォーマ。AIモデル(LLM)、フレームワークなどAI開発のための製品やサービスの提供者。ラーメン屋で例えると調理道具。
  3. AIサービス提供者。実際に開発された特定AIサービスの提供者。ラーメン屋で例えると店主・店員(あるいはラーメン屋そのもの)。
  4. 消費者。AIサービスを利用したり、プラットフォームを使用する。ラーメン屋で例えると客。

ビジネスTierは全てのパターンが想定できる。一方コンシューマTierは主に消費者となる。

ビジネスTierについては、AIプラットフォーマやサービス提供者がAIモデルが出そろった後はアプリケーションの戦いになってくるというような話をしており、概ねそれは同意。非IT企業はデータ提供者+消費者、IT企業はAIプラットフォーマ+AIサービス提供者になる。どの企業がどの企業と組むか、非IT企業は自分のデータをどこのAIサービスを使って活用するかがキモになってくる。以下と予想。

  • 2024年: 東証上場クラスの非IT JTC大企業によるPoCが中心。一部が社内ChatGPTやChatBotを導入し始めた。
  • 2025年: 既存のパッケージやサービス(Microsoft、SAP、Salesforce等)ネイティブレベルでAIサービスが組み込まれ始める。必然的にユーザ企業が使える状況になり従業員個別で使い始める状況。ChatBotとか含めてざっくり3〜4割は使われるのでは。
  • 2025年末〜2026年: 従業員個人の秘書、いわゆるAIエージェントを導入する企業が大手でも出始めそう。自分のAIと相手のAIが会議スケジュール調整、議事録作成、パワポ作成、メールやチャットから重要なものを拾い上げる、Todoに自動追加など。

コンシューマTierでは昨年に続きスマホ×AIに着目。もう少し深掘りして以下のように動くと予想。

  • 2024年: 付属チャットAIアプリ、音声やチャット検索、画像検索ができるレベルだった。
  • 2025年初頭: Samsung Galaxy AIはパーソナルデータをAIと連携させる機能を出しており一歩踏み込み始めた。
  • 2025年末: 自然言語でシステムの簡単な設定変更(画面の明るさや音量上げ下げ、WiFiなど各種ON/OFF、モード変更程度)くらいはできるようになりそう。逆に権限回りの設定(特定アプリの位置情報許可など)は倫理面から見送られそう。あるいはそれができる機能を持ったAIが出て物議を醸しそう。
  • 2026年以降: 自然言語で全アプリを操作。例えば「ソシャゲのスタミナが回復次第、XXダンジョンでA、B、Cをメンバーに入れてスタミナ無くなるまで周回プレイして」と指示すると実行してくれる。

ゲーム周りだと以下あたり。

  • インディーズ: 革新的なAI使ったゲーム。前の記事で書いたクイズや対話レベルじゃないもの。具体的に今思いつかないようなレベル。具体的にはかつてのヴァンサバ、スイカゲーム並にゲーム実況者やVTuberがこぞってプレイするくらいに流行るものが2025年に出てきそう。
  • 大手メーカー: 2025年か遅くとも2026年には以下が出てくると予想。
    • モブにも人格や個人の考えがあるRPG。これはほぼ確実。Ubisoft Gohstwriterが相当する。
    • TRPGのようなゲームマスターとなるAIが自由にシナリオを決めるゲーム。いわゆるRougeライクのようなダンジョンが自動生成だけでなくシナリオが自動生成。

クラウド

 ビジネスTierではローコード・ノーコード系SaaS。IT業界側だと流行が落ち着いた感すらあるが、現在キントーンがCMしまくっていてSMBレベルまで浸透してきた印象。以下で言うCあたりが一般的になってくる。

www.sbbit.jp

具体的な予想がしづらい。これがらみのニュースが出てくるくらい?

データ分析/BI

元々ビジネスTierで使われているが、ここ数年でさらに重要度が上がった。5〜10年前は特定のシステム単位程度で活用(DWH)していた印象だが、ここ数年で「あらゆるシステムのデータを一つのDB(Data Lake)にまとめた統合データ基盤を本格化する、あるいはこれまでにあったデータ基盤をアップグレードする企業が増えているように感じる。経営層クラスが本腰を入れ始めたという感じ。

今年1月だけでもサッポロ、日清が稼働している。

サッポログループ共通のデータ基盤システムとして「SAPPORO DATA FACTORY」の本格運用開始|新着情報|サッポロホールディングス

日清食品HD、散在するデータをDWHに集約し、全社データ連携/分析基盤を確立へ | IT Leaders

具体的な予想がやりづらいが、東証上場企業で統合データ基盤(データレイク)稼働を謳うプレスリリースが2025年中に二桁以上あると予想。

SRE、プラットフォーム・エンジニアリング、Dev(Sec)Ops

ざっくり言うとオンプレミス時代のインフラエンジニアのクラウド版。コードを書く以外のことをする技術ないしエンジニア。大企業でも定着しつつある気はするけど、どの言葉が定着するんだろうか。去年も書いたが今年中に劇的に定着するとかはなく、少しずつ定着する性質のもの。

これも予想しづらいが、2025年中に東証上場企業で上記の組織が生まれた記事がIT mediaあたりで複数出てくるとしておく。

いい加減ポストしないとなので、一旦こんな感じ。

日系SIerおじさんが見る2024年に起こったこと答え合わせ

はじめに

あけましておめでとうございます。去年書いた以下記事の答え合わせ。

usebydh.hatenablog.com

本題

去年と同じ3勝1敗1分かな。詳細は次から。

AI(生成AIとして)

勝ち。

日系SIerならコード作成は黙示的に使って見逃されるところがありそう。

概ね正解。ただ黙示的といったけどけっこう明示的かも。GitHub Copilotも年末にFree版が出てきてて力入れている印象。 https://github.blog/jp/2024-12-19-github-copilot-in-vscode-free/?utm_source=chatgpt.com

コンシューマTierでは昨年もブログに書いたが一般向けの動画生成サービスが出てきそう。

これも勝ち。ただ"ゆっくり解説レベルはできるが架空の動画をつくるのは無理"と書いたが、むしろ逆だった。
不気味な動画ができるのでYouTubeInstagramでホラーとかクリーピーパスタ的な動画を見かける印象。また画像から動画作る系サービスが出てきた。

AI(ITサービスとして)

ビジネスTierだとあんまり思いつかない。

勝ち。

今後のスマホメーカーがこの路線、すなわちAIを根本(OSレベル?)に組み込んで文字あるいは音声の対話ベースで複雑な作業をやらせる機能を目指すとおもう。

勝ちかな?微妙かも。rabbit r1路線は今の所流行ってない。また、全スマホメーカーがAIを謳いだしたがチャットAIのアプリが付属しているレベルで期待していたのは少し違う。チャットだけでOSの設定ができるみたいなのを期待してたが…

AI(説明可能なAI、責任あるAIとして)

勝ち。

SRE

2024年で大きな潮流変化みたいなのはなかったイメージ。負けか。

クラウド

「定着が進む」みたいなふわっとした予想だったので勝ちといえば勝ち。予想の表現が悪かったかも。分にしておくか。

おわりに

去年も同じこと言ってたけど予想をもう少し具体化したほうがよいかな。

では。

2024年買ってよかったもの

まとめたくなったので。順不同。よかった順とかではない。
基本的に買った場所のリンクを貼ってる。

クマザキエイム KUMAZAKI AIM 手回しソーラー蓄電ラジオ チャージオ ミニ SL-088

https://www.yodobashi.com/product-detail/100000001007593147/

まさしく今年は地震の年だったと思う。漢字は金だけど。
1/1の能登半島地震に始まり、8/8の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)はかなり大ごとになっていたように思う。

いろいろ防災グッズを買い揃えた中で買ったやつ。
「手回し、ソーラー、コンセント充電対応(あわよくば乾電池も)」「小さい&軽い」「AM&FM」「ライト付き」「(できれば)イヤホンジャック付き」「5000円くらい」で探したところ乾電池以外は全部備えてて良い感じだったので。

本当は別のものを買おうとしていたのだが1〜2ヶ月以上待ちになったのでこちらにした。結果としては気に入っている。
かわいいデザインでサイズ面でも邪魔にならない。ついでに色が派手なのも防災グッズ的にはよいのではと思っている。

その意味で防災グッズとしての実力は不明だが、実力が発揮されないことを願う。

ヨドバシで買ったがなぜか画像付きリンクにできなかったので楽天のリンクも貼っておく。

エアロライフ フィットネスバイク DR-3910

リモートになってはやX年。コロナ禍でポケGO対策にとりあえず買ったトレッドミルも使わなくなったので座ったまま使えるものを。
「電気代いらず摩耗がない磁気負荷方式」「かけられる負荷が高い」、「利用可能時間が長い」で探した限り一番よかったこれにした。
少し値は張ったがギリ許容範囲。

CIO電源タップ Polaris CUBE Built in CABLE

CIO 電源タップ USB付 Polaris CUBE Built in CABLE 延長コード 0.5m 収納リール付 合計5口 Type-C Type-A AC差込口 小型 急速充電 iPhone Android Macbook iPad Galaxy 各種その他機器対応 (ブラック)

CIO 電源タップ USB付 Polaris CUBE Built in CABLE 延長コード 0.5m 収納リール付 合計5口 Type-C Type-A AC差込口 小型 急速充電 iPhone Android Macbook iPad Galaxy 各種その他機器対応 (ブラック)

AmazonセールでとあるYouTuberさんがおすすめしていて良さそうだったので。
結果としては良かった8割、自分に合わなかった2割といったところ。

良かったのは0.5mという必要十分な長さの延長コードが一体化した構造。外のコンセントって大きなアダプタが差し込めないことが多く、別途延長コードを持ち歩いていたのだが一体化していて便利。しかもこのサイズでコンセント×2、USB-C×2、USB-A×1という充実っぷり。

合わなかった点はいずれも我ながら理不尽な2点。
1つはこれまで延長コード+アダプタを持ち歩いていたが、そのアダプタよりはサイズが大きい点。もちろん延長コード+アダプタの組合せと考えるとこちらが小さい。理不尽。
もう1つは以前のアダプタよりUSB-CのPDワット数が上がったのだが(30W→45W)思ったほどではなかった点。これもUSB-Cの口が増えたからであり(1→2)、便利さの裏返しである。理不尽。

どちらも単なるイチャモンである。めちゃ便利なのは事実なので紹介した。

Amaon激安セール漫画

Get Backers 奪還屋【極!単行本シリーズ】1巻 サイコメトラー【極!単行本シリーズ】1巻 探偵学園Q【極!単行本シリーズ】1巻 でぶせん【極!単行本シリーズ】1巻 未来日記(1) (角川コミックス・エース)

電子書籍買わない派、正確には所有権がない電書否定派だけど、お金には勝てなかったよ…

セールで1冊11円(未来日記は33円)で全部買っても単行本1冊より安い&激なつかし作品ということで購入。セール価格だったので今買っても多分安くないので悪しからず。

ニーアリィンカネの設定資料集

NieR Re[in]carnation 公式資料集 -『檻』と祈りの物語-

NieR Re[in]carnation 公式資料集 -『檻』と祈りの物語-

ウマ娘の陰で始まり、今年サ終のゲーム、ニーアリィンカーネーション。NieR好きなので稼働当日からサ終までやったおそらく初めてのソシャゲとなった。思い出として残しておきたく購入。

シェアラウンジ

www.sharelounge.jp

買ったもの、とは少し違うがよかったので紹介。
以前もあげたようにいい感じのコワーキングスペースは常に探しているのだが、ここはかなりよい。 (今もここで書いている)
ドリンク、お菓子フリー、本や漫画も充実しておりかなりよい。

運営TSUTAYAなので全国各地にあるのもよい。

令和元年の人生ゲーム

honto.jp

買った本の中では一番よかったので紹介。
いわゆる「意識高い系の起業家志望学生」を描いたオムニバス的ストーリー。タイトル通り今の空気がよくかけてるように感じる。
実際の現場は知らんけど。

みんなで推理

store.steampowered.com

今年やったゲームとしてハマったという点ではNieR Replicant ver.1.22474487139...Coffee Talk Episode 2: Hibiscus & Butterflyナツノカナタエヴァンの残したものなどがあったが、技術中心ブログとしてはこれをピックアップ。

ざっくりいうと逆アキネーター。生成AI相手にこちらから「はい」か「いいえ」で答えられる質問を繰り返し、AIが考えたものを当てるゲーム。 2024/12現時点では「キャラクター」「国名」またはオリジナル問題が選択可能。

正直ガバは多い。聞いてもいないことを答えたり(「漫画のキャラクターですか?」という質問に「いいえ、彼女はポケットモンスターのキャラクターです」と答えてしまう等)、嘘を答えたり。ただ生成AIを使ったゲームとして面白いアイデアだと思う。

生成AI系だと他にもドキドキAI尋問ゲームAIアートインポスターあたりが話題になった印象。どっちも未プレイ。
例えば5年後に見たときに「ああ〜生成AI系のゲームってはじめはこんな感じだったよなあ〜」ってなりそうなエポックメイキングな作品と思っている。

以上、今年買ってよかったものを紹介した。
去年は生活が変わり家電類を色々買ったけど、今年はその反動で地味かも。

グローバル エンタープライズIT アルティメット カオスマップ

大企業が使う系のITパッケージ/ソリューション/サービスのカオスマップをあまり見ない気がするので勉強がてらつくってみた。

Global Enterprise IT Ultimate Chaosmap
Global Enterprise IT Ultimate Chaosmap

  • グローバル大企業が使うものをガートナー他を参考にしつつ独断と偏見で整理しました。「このジャンル足りなくない?」とか「これ入るのおかしくない?」とか「もっとこっちの方がいいんじゃない?」とかあれば指摘ください。
  • アイコン使うにあたり、ライセンス的なものはある程度調べたつもりです(NGっぽいのは文字列だけにしてます)が、問題あったり逆に使っていいとかあれば指摘ください。
  • ゆくゆくは文字列部分を廃した完全版を出したい…